はじめの一歩を踏み出そう!
ビギナートライアスリートのためのイベント
「はじめよう!トライアスロン2019」開催

取材協力/(株)SUBARU
取材・文/清水勇介(EIGHTH) 写真/越中屋雅人(EIGHTH)

暑さが落ち着きを見せ始めた8月28日(水)、東京・恵比寿にあるSUBARU STAR SQUAREでEIGHTH編集長カワニシとモータージャーナリストの河口学氏、そして日本トライアスロン界のレジェンド白戸太朗氏による「はじめよう! トライアスロン2019」が開催された。今回で3回目となるイベントには、平日夜にもかかわらず多くの方が参加。東京五輪まで1年を切ったタイミングということもあり、トライアスロンへの注目の高まりを感じさせた。

会場にはSUBARUがサポートする現役日本No.1の高橋侑子選手のパネルや愛車が展示された。

きっかけはその場のノリ

このイベントは、タイトルが示すようにまさにこれからトライアスロンをはじめようと考えている人に向けたもの。イベントの前半では、カワニシと河口氏が自身の始めたきっかけや最初のレースにいたるまでのストーリーをスライドとともに紹介した。

「以前、白戸さんとロードレーサーの今中大介さんとトークセッションをした際に、白戸さんからトライアスロン始めなよと言われて、完全にその場のノリで「やります」と言ってしまったのがきっかけでした(笑)」(河口氏)

「そこから僕に声をかけてもらって、雑誌の企画としてスタートしたんでしたよね。当時すでに二人とも40歳を過ぎていたし、まともに泳ぐこともできなかったからかなり不安でした。でも、その状態から4ヵ月後にはホノルルトライアスロンに出場できたんだから、誰だってやればできるんですよ」(カワニシ)

2013年の初参加から徐々にメンバーが増え、今では「はじめてのトライアスロン部」のチームウエアをつくるまでに。

トライアスロンは距離別にいくつかのカテゴリーに分けられている。オリンピックで競われるものは「オリンピック・ディスタンス」と呼ばれ、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの合計51.5km。そして最も長く過酷な通称「アイアンマン」と呼ばれるのが、スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.195km 合計226.195kmのレースだ。

「ホノルルで初トライアスロンを経験して2年後の2015年には、北海道で開催された『アイアンマン』にチャレンジしました。その前にアイアンマンの半分の距離で行われるハーフアイアンマンに出て余裕を感じていたから大丈夫だろうと思っていたのですが・・・・・・甘かった。めちゃくちゃしんどかった。でも、その分ゴールした時の達成感はケタ違いでしたね。そこからはケアンズ大会、フランクフルト大会、そしてアイアンマンワールドチャンピオンシップと、すっかりハマっちゃいましたね」(河口氏)

「僕はまだアイアンマンにはチャレンジできていないんだけど、いつかは出たいですね。いつになるかはわからないけど(笑)」(カワニシ)

レースに出て初めてトライアスリートと名乗れる

イベント途中からは日本におけるトライアスロンのレジェンドにして、現役の都議会議員である白戸太郎氏も加わり、トライアスロンの魅力について熱いトークが繰り広げられた。

「トライアスロンに限らずだけど、レースにおいていちばん高いハードルは“申し込む”こと。これさえクリアできれば後は楽しむだけ。でも、申し込む一歩が踏み出せない人が多いよね。カワニシさんのアイアンマンみたいに(笑)。だから背中を押してくれる仲間の存在が大事なんですよ」(白戸氏)

「そういえば、私がアイアンマンに申し込んだときこの3人で飲んでたんですよね。そこで背中、というか申し込みボタン押されたの思い出しました(笑)」(河口氏)

「トライアスロンはレースに出て初めて“やっている”と言えるスポーツなんですよ。練習だけみたらランニングと水泳と自転車なんですから。レースでこの3種をやり切ることがトライアスロン。だから思い切って申し込まないと!」(白戸氏)

アイアンマンへの申し込みを二人から強く勧められ焦るカワニシ。

トライアスロンは自分と対話するスポーツ

「プロ選手は別として、トライアスロンは誰かに勝つことを目的としたスポーツじゃないと思っています。戦う相手は自分。これまで練習を重ねてきた自分がどこまでできるのか・・・昨日できなかったことができるようになっているという成長を感じるためのスポーツとも言えます。そういう意味で隣を走る人はライバルではなく、共に自分自身と戦う仲間なんですよ。だからレースには助け合いの空気があるし、ゴール前ではみんなが祝福してくれる。そういう連帯感がトライアスロンの魅力の一つですね」(白戸氏)

「トライアスロンはいろいろな魅力にあふれたスポーツですよね。努力が現れるという部分ももちろんなんですが、トライアスロンをやっていなければ縁がなかった場所に行けたり、湖で泳げたり、街を走れたり、そういう楽しみ方もできます」(河口氏)

「今回会場をお貸しいただいたSUBARUさんや、ご協力いただいたMAVICさんのように、選手が安心してレースに集中できる環境を作ってくれている存在があるということも忘れてはいけないことですね。安全だからこそ楽しい思い出になるわけですから」(カワニシ)

会場ではSUBARUレヴォーグをベースにしたMAVICのサポートカーやMAVICのレース用タイヤ、シューズも展示された。またMAVICジャパンの村上氏から新製品の紹介と参加者へTシャツプレゼントが行われた。

トークショーの後の質問コーナーでは白戸氏からの実践的なアドバイスがあり、参加者は真剣な表情で聞いていた。参加者の中には小学生の姿も見られたが、様々な世代にとってトライアスロンのはじめの一歩を踏み出す良いきっかけとなるイベントになったのではないだろうか。

[参加者プロフィール]

左:河口 学 氏

自動車ジャーナリスト。自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。2010年にWeb上の自動車部「LOVE CARS!」(部員約2,200人)を設立し主宰。Facebook上に「大人の自転車部」を設立し主宰、2万人ものメンバーが参加。また同じくFacebook上に「はじめてのトライアスロン部」を設立し主宰、1,500人のメンバーが参加。TV、新聞、Web、各種自動車メディアに出演・寄稿を行うほか、YouTubeでは独自の動画チャンネル「LOVE CARS!TV!」(登録者数87,000人)で動画を配信。

中央:白戸 太朗 氏

東京都議会議員。日本人として初めてトライアスロン世界選手権を転戦し、1990年より18年間、プロトライアスリートとして活躍。2008年、株式会社アスロニア設立、代表取締役。スポーツナビゲーターとして、スポーツ番組での実況・解説、講演会も多数。著書「仕事ができる人はなぜトライアスロンに挑むのか(マガジンハウス刊)」など。地域活性化につながるスポーツイベントプロデュース、トライアスロンの指導、キッズスポーツイベントで子どもたちにスポーツの楽しさを指導するなど、スポーツで人生を楽しむライフスタイルを広める活動を続けている。

[はじめてのトライアスロン部 Facebookページ]

https://www.facebook.com/groups/hatsutra/

[SUBARU×SPORTS WEBサイト]

https://www.subaru.jp/sports/

[高橋侑子選手サポーターズクラブ]

http://www.takahashiyuko.com/