準備編③  相棒は頼れるヤツがいい

文・写真/侍ライダー 木村峻佑

旅と一口にいっても、そのスタイルは徒歩、車、電車まで多種多様。

そんな中で私が選んだ手段は「バイク」だ。
なぜかって? もちろん、カッコいいからである。バイクに乗って颯爽と立ち去る旅人、そんな姿に昔からあこがれていたのだ。

そんなわけで、今回は私の相棒を紹介したいと思う。

その名は、「ROCKET Ⅲ ROADSTER」。周りからはロケット”さん”と呼ばれている。

ROCKET Ⅲ ROADSTERとは、英国のバイクメーカー・トライアンフがかねてよりラインナップしている大型クルーザーシリーズ。

特徴は・・・なんといっても排気量が2,294㏄であること。もう一度言おう、2,294㏄だ。車なら3ナンバーである。

リッター超えの”超大型バイク”といえば、せいぜい1,800~2,000㏄なのに、これは約2,300㏄。トライアンフよ、なんでこんなバイクを作ったんだ? No.1の名誉が欲しかったのか? 実際、「量産市販車最大排気量」と謳って販売されていた(ちなみに今それを謳っているのは2,458㏄のこのモデルの後継機)。さすが、問答無用の弩級戦艦ドレッドノートを作った英国のことだけはある。その心意気を賞賛したい。

アホみたいにデカい縦置き3気筒エンジンからニョキっと生えている、
3連エキゾーストが私の垂涎ポイント

そんな弩級排気量から繰り出されるトルクは221Nm/2,755rpmと、まさしくロケットの如き鬼加速を得られるのが、このバイク最大の魅力。全長2,500mmという巨体も、走り出してしまえば実に軽快に操れ、意外と気後れしない。縦置きクランクゆえに寝かしやすかったり、”ロードスター”の名に恥じぬよう、従来モデルよりもステップ加重が使えるようセッティングされたりと、割とスポーツ走行ができるようになっているのだ。

時計、オド/トリップはもちろん、ギヤポジションインジケーター、
燃料残量に航続可能距離も教えてくれたりとツーリングで不便しない機能が詰まったメーター
16インチという”どっかのフロントタイヤと間違えたんじゃないの?”なリヤタイヤ。
太さも240mmとグラマラス

実に頼もしい相棒・・・だけれど、欠点もある。めっっっちゃくちゃ重い。その重さ、なんと乾燥重量で334㎏。駐車場での押し引きで苦労しているのを見かけたら、それはたぶん、私だ。

それから、積載性が皆無。ハーレーが車体大きくして積載量を増やすために(実際はわからないけどね)エンジンを大きくするのに対し、コイツはエンジンを大きくしたいがために車体が巨大になった感じ。だから”えっ荷物? いらないでしょ”な設計なのだ…。

というわけで・・・旅に適してるか? と聞かれたらこう断言できる。

絶っっっ対に向いてない!!!

向いていないが・・・男のロマンがある!

旅なんて、もともとロマンなのだ。だったら、相棒だってロマンで決めていいじゃないか。 もちろん、旅をしやすくするための工夫は講じる予定。それについては次回以降ご紹介させていただきたい。