準備編⑤  寒さ知らずの侍になる!

文・写真/侍ライダー 木村峻佑

今回は、衣服についての話をば。

1~2ヵ月とか、季節をまたがない短期間な旅の場合は、それこそ服なんて着替えが数着あれば済む。しかし、私は1年間は旅に出ようと思っている。しかも、以前書いたように“道着姿”で。

となると、やはり問題になるのは寒さだ。つねに身をさらして走るライダーの体感温度は、オーロラが見える地域のそれに匹敵することもあるらしい。

そりゃ、厚着をすれば済むのだが、私はこのアイデンティティ(道着)を失いたくない・・・。そこで、私が頼ったのはアンダーウェア。

BODY TOUGHNESSブランドの2着
(左)NASA由来の新素材採用で、夏涼しく冬暖かいという汎用性が高い「BTアウトラスト」
(右)裏起毛と遠赤加工のトリプル保温が頼もしく、消臭効果もある「BTヒートブースト」

技術の進歩には驚かされるばかりで、この薄い下着一枚でもかなり寒さが和らぐ。

それに加えて、コンプレッション(着圧)性があるのも見逃せない。筋肉をギュッと引き締めて、運動時の余計な体の振動を抑えてくれるから、けっこう体が疲れにくいのだ。暖かいアンダーウェアは数多くあるが、その中でもスポーツ向けなど、コンプレッション性のあるものを選んでみるといいかもしれない。

そして、近代技術の賜物その②「電熱ウェア」。

バイク歴5年・・・ついに買ってしまった感が強い、ライダーの最終兵器「電熱ウェア」

ご存じのとおり電源につなげば温かくなるという最強のアイテムなのだが、ちょっとこだわった点がある。

電熱ウェアはバイクのバッテリーから給電するタイプと、モバイルバッテリーから給電するタイプに大別できるのだが、長期間の旅の場合はモバイルバッテリーを使えるものをオススメしたい。理由はキャンプなど、バイクを降りて活動することが多くなるからで、どうせならテントの中でも温もれる方がいいからである。

そんな私が選んだのは、Nプロジェクトの「ベストヒートUSB改」。こいつは電源の取り出し口がUSB端子になっているので、モバイルバッテリーはもちろんバイクのUSB電源も接続できるのが最大の魅力。どっちもできちゃうのだ。

ちょうど道着の前身ごろあたりからもUSBコードを取り出せるため、
ハンドルの電源にアクセスしやすいのもポイントが高かった

あと、着物のように装着するサイズフリータイプなので、

「・・・なに? 寒いの? しょーがねーな! これ貸してやっから!」

「わぁ、すっごくあったかい! 木村君やさしーね! ありがとう♡」

という、キャッキャウフフ妄想にふけることもできるから超オススメしたい。

アンダーと電熱ウェアを装着してもほとんど着ぶくれがない。
私のアイデンティティを阻害しないというのが筆舌に尽くしがたい

まぁ、ふつうはこの上にアウターとか着るのだろうが、私はあくまで道着で勝負する。あとは体と心の問題だ。中学3年間半ソデ半ズボンで過ごし、いまでも冬は窓全開、布団1枚で寝たりと修行しているから大丈夫なはず・・・。

それから小ワザだが、旅には制汗スプレーなどデオドラント用品を持っていくといいだろう。風呂に入れず体が臭くては、周りの人に迷惑だから。
また、100円ショップで売っている服の圧縮袋もオススメ。省スペース化に役立つぞ。