コロナ禍の別れ……と出会い。

今年の初めには、想像すらできなかったこの生活。
昨年12月、今年2月とスペイン、ポルトガル、モロッコとバイクで走っていたなんて、まるで「夢」だったような気がします……。

ステイホームな生活も3ヶ月におよび、ようやく(いちおうの)出口が見えてきた感じですが……いかがお過ごしでしょうか?

このK’s Weekもすっかりごぶさたしてしまい申し訳ありません。なにしろ基本、家にこもる生活で、書くネタがなかった……ということもありますが。

とはいえこの3ヶ月の間に、乗りものにかんするトピックもいくつかありました。そのひとつは「ベスパ」について。じつは昨年から乗っていたベスパGTS300スーパー“Notte”。278ccの水冷4ストロークエンジンを積んだ、ベスパの最強モデルです。

とにかく速いし、ラクチンだし、マットブラックのボディはカッコいいし(Notteとはイタリア語で“夜”の意味)、とても気に入っていたのだけど、じつはこの車両は長期試乗(レポート)用としてベスパの輸入元であるピアッジオ・グループ・ジャパンから貸与していただいていたもの。ですがこの5月いっぱいで貸与期間が満了となってしまい、返却したのです。

大柄なボディながら21hpを発揮するエンジンはパワフルで、高速道路の走行もラクラクでした。

返却した途端、襲われた“ベスパ・ロス”……。GTS300での移動があまりに楽しく、快適だったので、もはやベスパなしの生活は考えられないと……。

ひとまず現行ベスパを研究し、排気量は車検がない、でも高速道路には乗れる150ccがいいかなとか、角目ヘッドライトの「スプリント」が硬派な感じでカッコいいかな、色はシンプルに白がいいか、それともNotteと同じブラックか、はたまたビビッドな赤や黄色がいいかな……などと考えていたのです。

ピッジオ・グループ・ジャパンにて。これは「プリマベーラ125」というモデル。
ベスパらしいレトロなデザインで人気が高いそう。
とくにこのミントグリーンにブラウンシートの組み合わせは人気なのだそう。

ところがSNSに「ベスパを返却したけど、すっかり気に入ってしまい、Myベスパを物色中」と書いたところ、さっそく知人からメッセージが。「現行の新車もいいですが、2ストローク、ハンドチェンジのベスパも楽しいですよ!知り合いのお店に、出物がないか聞いてみます」という悪魔の囁き(?)が……。

その後のカクカクシカジカは省きますが、結局出会ってしまったのがコレ。

ベスパPX200FL2。約15年ほど前、2004年式モデルです。クラシカルなスタイルは、大人気TVドラマ『探偵物語』で“工藤ちゃん”こと松田優作さんが乗っていたベスパの流れを汲むモデル。エンジンは198cc空冷2ストローク、オートマではなく、左グリップで「ガッチャン」と変速する4スピードです。

もちろん現行ベスパより遅いし、手間かかるし、壊れるかもしれないし、値段も安くない(最早稀少モデルになっているので)……。でも1991年式のアルファロメオ・スパイダーを愛車とするボクとしては、なぜかこの手の“ちょっと、古い”に惹かれてしまうのですよね。

というこことで東京・杉並にある某ショップ(いずれお知らせします)に見に行ったところ、現状はお世辞にもキレイとは言えない個体で、その状態でみたら「これでその値段?」と思うかもしれません。ですが紹介してくれた知人によれば「エンジン、足まわりも全バラにして組み上げるから、ちゃんと走るし、壊れたりする心配もないと思いますよ」とのこと。

整備の腕には絶対的な定評があるということで、そのように信頼できる職人な方にしっかり手を入れてもらえるというのも、新車とはまた違う喜びというか、やはり旧車好きはそういうところに響くのです。

で、結局「買います。お願いします」ということに(-_-;)。ちょっと予算オーバーだったのだけど。予定では、7月の声を聞く頃には整備があがり、納車できる予定。梅雨明けにはまだちょっと早いかもしれないけど、このちょい古ベスパで走るのが楽しみで仕方ない今日このごろなのです。

このブラック・ベスパがやってきたら、必ず報告します!
あぁ、早く来い、バイクで自由に走り回れる世の中!