連載 この夏、ヤマハマリンクラブ「シースタイル」で“海遊び”デビューする!
その1「クルーズ体験で免許取得を決意!」編 
元“カナヅチ”のアラフィフおやじは、
「海の男」になれるのか?

取材協力/ヤマハ発動機株式会社
文・写真/河西啓介(EIGHTH編集長)

マリンアクティビティやボート遊びに、そこはかとない“憧れ”を抱いていた。だが、ボートなんて所詮“お金持ち”だけに許される趣味ではないのか? そう思っていたアラフィフ男……ことEIGHTH編集長のカワニシが、ふとしたきっかけで「ボートの免許を取る!」と一念発起。果たしてそのきっかけとなった出来事とは?

ヤマハの「体験クルーズ」に招かれる

4月下旬、ヤマハ発動機(株)広報からのお誘いを受け、「ヤマハマリンクラブSea Style(以下シースタイル)」の体験クルーズに出かけた。「シースタイル」とは、ヤマハのボートレンタル/シェアリングサービスのこと。会員は全国約140ヵ所のマリーナで、さまざまなボートやマリンジェットを借りることができるそうだ。

正直、僕はこれまでマリンスポーツ、マリンアクティビティにはほとんど興味がなかった。その理由は、ある。子どもの頃から僕は、ほぼ“カナヅチ”だったのだ。中学、高校と学校にプールがなかったからだ!と環境のせいにするのはズルいが、とにかく泳げない。だから海に入るのがコワイ→マリンアクティビティとは無縁……となるのは当然なのである。

だが、そんな“カナヅチ”人生が変わったのは7年前。45歳のときだ。編集長を務めていた自転車雑誌『バイシクルナビ』の企画で、トライアスロンを始めることになった。となれば、泳がなくてはならない。“ショートディスタンス”と呼ばれる競技ですら、1,500m(大概は海)を泳ぎきらねば完走できないのだ。

で、カナヅチおやじがどうやってトライアスロンを完走できるようになったかは割愛するが、多少なりとも泳げるようになり、大げさに言えば「人生観が変わった」。海に対する恐怖心が緩和されたのもその一つだ。今回「ボートの体験クルーズに行ってみようかな」と思ったのもそれゆえなのである。

初めてエントリーした「ホノルルトライアスロン」のスタート直前。
早朝スタートのため、真っ暗な海に飛び込むのが本当に怖かった。

こりゃ、スーパーカーなんてもんじゃない!

この日のシースタイル体験乗船は、東品川のシーフォートスクエアから出航し、東京湾のお台場あたりまで行って戻ってくるという、都合1時間ぐらいのショートクルーズ。とはいえ僕にとっては十分楽しく、刺激的な体験だった。

乗せてもらったのはヤマハの「EXULT(イグザルト)」というプレミアムなクルーザー。クルマでいえば高級スポーツサルーン、という感じ(らしい)。キャビンにはキッチン、バス、トイレ、リビングスペースなどがあり、奥にはダブルベッドがデーン!と置かれた(なんのため?)ベッドルームまである。船というよりほとんど“別荘”である。

いざ出航! 初夏を思わせるような日差し、海の上を心地よい風が吹き抜ける。せっかくなのでキャビンの上の“ブリッジ”に出て、オープンエア・クルーズを楽しむことにする。なんとコクピットはキャビンとブリッジに2つあって、どちらからでも操縦することができるようだ。

そのコクピットがまた、僕らのようなクルマ好き、バイク好きを“萌え”させるつくりなのだ。自動車のステアリングと同様のハンドル周りには、まるで航空機のように計器類がびっしりと並ぶ。よく見てみると、ハンドルを挟んで同じメーターが左右対称に配置されている。不思議に思ってキャプテン(船長)に聞くと、この船はエンジンを2基搭載しているので計器類も2つずつあるのだという。なるほど……。

ちなみにエンジンはボルボ製で、1基あたり5.5リッター/370psだから、それが2基だと740ps! そのパワーで長さ約12m、幅約4mの流麗な船体を滑るように走らせるのだ。

これはもう、スーパーカーなんて騒ぎじゃない。まあ、そのぶんお値段も7,600万円ほどするんですけどね……。

ボート遊びのコストは、高くなかった?

ショートクルーズから戻った後、コーフン覚めやらぬままあらためて「シースタイル」の説明を受ける。21,600円(税込)の入会金(初年度のみ)と3,240円(税込)の月会費を払うことで、全国約140ヵ所のホームマリーナでボートをレンタルすることができる(もちろんレンタルフィーはかかるが)。レンタル料金も小さい船なら3時間5,000円ぐらいから、10人乗りの豪華なクルーザーでも3時間5万円ほど。つまり、みんなでシェアすれば1人/5,000円ということだ。

ボートというと、価格もさることながら、維持費やマリーナでの係留費などを考えれば、とても庶民の手におえる遊びじゃないと思っていたのだが、「レンタル」という仕組みがあるのだと知ると、がぜん現実的な気がしてくる。というか、大人の趣味、遊びとして考えればむしろリーズナブルだ。

さて、問題はアレだ。そう、免許……。ボートをレンタルし、乗るためには「船舶免許」が必要なのである。しかし、そこはヤマハの体験会! 「ヤマハボート免許教室」というものがあるのだ。“海の普通免許”とも言われる、最も一般的な「2級船舶免許」を取るために必要なのは、学科講習1日・実技講習1日・試験1日の都合3日間と約10万円の費用(いくつかのコースがあってそれぞれ日程や金額は変わる)。

だが正直なところ、「へー、それぐらいで免許取れちゃうんだ……」と思った。だって、クルマやオートバイの免許と比べれば、日程も金額もずっと少ない。その気になればこれから半月もあれば取れてしまうんじゃないだろうか。

「ボートの免許、取っちゃおっかな……」

体験クルーズでボートに魅了されていた僕は(単純)、すっかりその気になっていたのだった。そしていま、手元には「ヤマハボート免許教室」のパンフレットがある。果たして元“カナヅチ”のアラフィフ男は本当に免許取得できるのか? そして「シースタイル」を利用して“海の男”デビューを飾れるのか?
我ながら若干の不安はあるが……もうやるしかない。

待ってろヤマハのボート! 待ってろオレの海!(?)

4月下旬、ヤマハ「マリンクラブ・シースタイル」の説明会&クルーズ体験会へ。
この時点では、まさか「ボートの免許取るぞ!」なんてことになるとは、
まったく思っていなかった……。
この日は初夏を思わせる日差しに爽やかな風が吹くクルーズ日和。
この絶好の天気が冷静な判断力を失わせた(? )のだろうか……。
桟橋につけられたクルーザー、ボートたち。
僕が試乗させてもらったのはプレミアムなスポーツサルーン「EXULT(イグザルト)36」。
こうして見ると、船のデザインっていろいろあって、それぞれカッコいい。
さて、乗船!「セレブ気分を味わえるぞ!」とワクワク。
ちなみにこの船に5、6人で乗った
キャビンのメインサロン部分。シャンパンは……“映え”用の小物。
安心してください。飲んでません(笑)
キャビン内にある操縦席。ハンドル(舵)はクルマと同じ感じ。
カーナビのように海図が映し出される。この“コクピット感”が男心をくすぐる。
もちろんトイレもある。シャワールームも併設。
何のため? と言いたくなるぐらいステキなベッドルーム。しかもダブル!
キャビンの上「フライングブリッジ」にも操縦席が。
左右対称にメーターが並んでいるのは、エンジンを2基積んでいるため。
スロットル操作は右手のレバーで行う。
東京湾に出て、海の上からビル群を望む。
操縦席に座らせてもらい、キャプテン気分を味わう。
手にしたのはボート免許取得のためのパンフレット。
“海の男”になれるか? オレ!

[ヤマハマリンクラブ・シースタイルの詳細はこちら]

https://sea-style.yamaha-motor.co.jp/