連載 この夏、ヤマハマリンクラブ「シースタイル」で“海遊び”デビューする!
その3「いざ、船舶免許試験!」編 
編集長、船舶免許試験に臨む!
はたして結果は・・・

取材協力/ヤマハ発動機株式会社
文/河西啓介(EIGHTH編集長)

これまで“マリンアクティビティ”に無縁だったアラフィフ男……ことEIGHTH編集長カワニシが、ふとしたきっかけからその面白さに気づき、「船舶免許を取ろう」と決意。果たしてその道のりは如何に? いよいよ試験に臨みます!
(※上の写真は船を係留した状態で撮影したものです)

試験前夜、焦る・・・

ヤマハ「Sea Style(シースタイル)」の体験試乗会で初めてクルーザーに乗り、「船舶免許を取ろう!」と決意してから1ヵ月ちょっと。6月9日、いよいよ2級船舶免許の国家試験当日を迎えた。学科講習を受けたのは2週間前、実技講習が1週間前。それから試験までの間、言い訳にはなるが、バタバタと仕事が立て込んでしまい、ほぼ“準備ゼロ”できてしまった(汗)。

だが試験前日、夜遅く家に帰ってから、ようやく「このまま臨んだらマズいかも……」という不安に襲われた(遅いって・・・)。とくに学科については2週間前、一夜漬けならぬ“一日漬け”の講習を受けただけで、ジマンじゃないが一切復習をしていない。あ、アレだけはやった。ロープの結び方。「まき結び」「もやい結び」「クリート留め」など7種の結び方を覚えなくてはならないのだが、これだけは練習しなくちゃマズいだろ・・・という思いがあり、仕事先にまでロープを持っていって、あちこちで柵などを見つけては縛る練習をしていた(怪しい・・・)。

で、試験前夜である。いまさらとは思ったが、ヤマハの免許教室に申し込んだ際にもらった「ボートライセンス・問題集」の巻末にある模擬試験をやってみることにした。2級船舶の試験は全50問、4つの選択肢から選ぶマークシート式で試験時間は1時間10分。全体の65%、33問以上の正解が合格ラインとなる。

さて、結果は……正解32問(涙)。不合格である。いや正直、焦った。「50問のマークシート式だろ。16のとき取った原付免許みたいなもんだよね。まあ、落ちはしないだろ~」と、高をくくっていたからだ。が、完全に過信だった・・・。

時間はすでに午前1時。明日は試験だしもう寝たかったが、このまま寝るわけにはいかない。「なんで勉強しなかったんだ、オレのバカ!」と己を呪いながら、間違った箇所を復習し、再度模試にトライ。

結果は、40問正解。うーん、正直もっといけると思っていたが、とはいえ一応合格ラインではある。そろそろ寝ないと明日(もう今日だけど)がヤバい。というわけで不安いっぱいのまま床についたのであった。これからボート免許を取ろうと思ってるみなさん、僕を反面教師としてちゃんと勉強してくださいね!(汗)

試験前夜、慌てて試した模擬試験では赤点・・・焦る。

一夜漬けが功を奏した学科試験

試験が行われたのは講習を受けたのと同じ羽田の会場。

さて、試験当日! 会場は2日間講習に通った「羽田試験場」だ。朝9時集合で、午前中に学科試験、午後に実技試験が行われる。この日、2級船舶を受験するのは、僕を含め6名だった。

受付をし、視力、聴力の検査を受けると、受験番号順にデスクにつく。スマホの使用は禁止なので、筆記用具のみを出して、いざ学科試験開始だ。

受験番号はなんと「8」! EIGHTH的にはラッキーナンバーである。

問題の内容は大きく3つに別れている。マナーや一般常識的なことを問われる「船舶操縦者の心得及び遵守事項」、水上での交通ルール、標識や汽笛信号などの知識を問われる「交通の方法」、そして船の構造、潮流や天気図の読み方など、実践的な知識を問われる「運航」の3カテゴリーだ。

じつは受講前は、「ふだんクルマやバイクに乗ってるんだし、交通ルールやマナーなんて似たようなものだろう」と思っていたのだが、じっさいは陸上と水上ではなにもかもが違った。そりゃあ「出航前にはエンジンオイルの量を点検しましょう」みたいなことはわかるのだが、水上に浮かぶ標識や汽笛信号、海図や天気図など、試験に必要なほとんどの知識は人生で初めて目にするもので、勉強なしで覚えられるものじゃない。さて、文字通りの「一夜漬け」が通用するのだろうか・・・。

試験時間70分のうち60分を使って試験終了。早々に回答し終え、教室を出ていく人もいて、僕は最後のほうだった。ケアレスミスがないように、何度も見直した。だが一夜漬けの甲斐はあり、昨夜解いたのと同じ問題が何問かあったし、すわ全問正解か! というぐらいの手応えがあった(お気楽ですみません)。

試験が終わり、教室を出ると、階段の下にはさっそく試験の正解が貼り出されている。そこで問題用紙と照らし合わせて自己採点。

さて、結果は………。

50問中41問正解! 合格ライン!

9問間違ってたのは正直ガッカリだったんだけど(全問正解と思ってたから)、とはいえ自己採点によれば「学科は合格!」である。ホッと一安心して、午後の実技試験に臨む。

合格ラインは50問の65パーセントにあたる33問以上の正解。
試験後、自己採点の結果は41問正解!なんとかクリア。

実技試験、想定外の伏兵現る

実技試験は、学科にくらべれば気持ちに少し余裕があった。なぜなら1週間前に実技講習を受けた感じでは、運転操作はクルマと通じるところがあったし、エンジンの構造なども理解しているからだ。とはいえ「人命救助」と「着岸」は低速で船をコントロールしなくてはならないので難しく、講習で習ったきり練習することもできないので、まさにぶっつけ本番、という気分だった。

実技試験は1台のボートに試験官1人、受験者3人が乗って行われた。まずは船の安全点検からはじまるのだが、教官から「ワイパーの作動を確認してください」と言われるも、ワイパーのスイッチが見つからない!(インストルメントパネルのごくフツーの場所にあった) 「エンジンオイルを点検してください」と言われるが、オイル量を確認するスティックの場所がわからない!(モータージャーナリストを名乗ってるのに・・・と、めちゃ恥ずかしかった)

つまり、完全にテンパっているのである。自分含め3人の受験者がいて、なんとなく「見られてる」というプレッシャーも大きい。

だが海上に出て走り出すと、徐々に気持ちが落ち着いてきた。運転中は「前後左右よし!」「後方よし!」と、とにかく“声出し”を心がける。試験官の指示に従っての変針(進路変更)、ブイを縫って走るスラローム、そして問題の人命救助(ブイを溺れた人に見立てて救い上げる)も一発クリア!(失敗しても再トライできる)

それらが落ち着いてこなせたのは試験官のおかげだ。試験内容について説明するとき、指示するとき、厳しく言い放ったり、プレッシャーをかけたりすることなく、受験者に対して常に穏やかに、丁寧に話してくれた。そこには「がんばって合格してね」という愛情も感じられて、途中からはすっかり緊張も解けた。

ひとつ想定外の伏兵は・・・船酔い(笑)。走ってるときはいいのだけど、船をとめて待機したり、人命救助などの際に低速になると、船がぽちゃん、ぽちゃんと揺れ、たちまち「気持ちわる……」となる。「緊張感足りないのか、オレ?」とも思ったが、酔っちゃうものはしょうがない。マックス酔ったときは、「教官、岸に戻っていいですか?」と、リタイア宣言まで考えたほどだ(しなかったけど)。まあ“船酔い問題”については、これからボートライフを送るにあたり、向き合わなければならない課題である。

実技試験でも……やっぱり酔った(汗)これもうダメな顔です。写真は実技講習時のもの。

そんなこんなで無事、着岸し、実技試験終了! 結果は4・5日後、ネットで発表されるとのことだった。

そして、結果は・・・

合否発表の6月13日は、奇しくも僕の誕生日。

そしてプレゼントは届いた。無事合格!

「シースタイル」試乗会でボート体験してから1ヶ月半後、まさか自分が船舶免許を取るとは思っていなかったが、人生とはわからないものだ(笑)。

試乗会に誘ってくださったヤマハのみなさん、お世話になった教官、試験官の方々、そしてこの記事を読んで共感したり、応援してくれる読者のみんなに感謝です!

次は、いざ海デビュー・・・できるか?

試験から10日ほど後、ヤマハボート免許教室から届いた封書。中身は・・・

船舶二級免許ゲット!感無量です。でももっと写りのいい写真にすればよかった・・・。

[ヤマハマリンクラブ・シースタイルの詳細はこちら]

https://sea-style.yamaha-motor.co.jp/